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日本JETRO藤原弘:大連市は日本と中国東北地方経済の架け橋となる
2008-11-15 09:59:05

 日中友好関係の進む中、日系企業が大連に進出し始めて30年が経った。この30年の間、大連の日系企業は発展し現在の3670社ほどにまでなった。80年代初めから90年代半ば、大連へ進出する日本企業は生産コスト削減の為中国の人件費に注目し、加工貿易を主とした輸出型企業を設けた。90年代半ばは依然として製造業を主にしていて90年代末から大連の科学技術産業の発展に伴い、大連と日本企業はソフトウェア関連の業務提携を築きあげた。今回、日本貿易振興機構大連代表所の藤原弘所長に特別インタビューを行った。
 
記者:大連に進出している日系企業は数が多く、経営状況も良好ですが、なぜ多くの日系企業が大連に集まると考えでしょうか?
 
藤原弘:歴史的な原因の他に、地理的に大連と日本の距離は近く、日本と行き来しやすく、輸送の面では比較的便利です。環境の面でも大連の日本語教育は秀でていて、日本語人材は数が多いだけでなくレベルも高いです。その他にも大連は中国東北地方とつながっていて、これから先期待できる都市だからだと思います。
 
大連は薄熙来市長がかつていわれたように北の香港として、北東アジア経済を牽引する可能性を秘めていると思います。もちろんその前提として、大連を北東アジアのビジネスセンターにするためには、東北三省政府の政策的協力が前提になります。私の短い駐留期間中に東北三省を回っておりますが、道路等のインフラが整備されていること、各都市の市政府が大企業よりも産業発展の基礎となる中小部品メーカーの誘致に力をいれていることが確認できました。日本企業もいずれ大連を基点にして北上する可能性がでてきているのではないでしょうか。
 
記者:ここ数年、日系企業は少なくなっていますが何が原因とお考えでしょうか??今後、増加する可能性はあるでしょうか?
 
藤原弘:確かにそのような状況ではあります。2007年を例にとっても、吉林省における日本からの投資は22社でその金額は13.347万米ドル、去年に比べ%上昇していて、遼寧省における日本からの投資は305社でその金額は51.079万米ドル、去年に比べ%減少しています。吉林省の伸び率が遼寧省よりも高いのは、吉林省には今後発展する見込みのある要素がおおく、人材コストも低いです。ですが決して大連の状況が悪いわけではなく、現在の日本企業による大連への投資は主にソフトウェア関連が多く、大連は現在世界ソフトウェアとサービスの重要地の一つなのです。
 
  大連には地理的利点の他、人材の面でも利点が多く、特に日本語においては人もおおく、レベルも高いです。東北地方の経済において先頭に立ち、東北地方全体の経済発展を促している大連の近い将来は‘北方の香港’のようになるでしょう。
 
日本の対遼寧省投資                    (単位:万ドル)
年次
件数
契約金額
実行金額
2000年
281
62,177
44,910
2001年
317
70,483
65,881
2002年
366
76,057
80,675
2003年
446
109,381
85,252
2004年
466
96,432
85,972
2005年
538
121,048
41,003
2006年
458
169,000
73,991
2007年
305
85,589
51,079
出所:遼寧統計年鑑
 
記者:日系企業の東北への投資はどのような見通しですか?
 
藤原弘:東北地方は30年前の東北地方とは変わり、当時の物流状況は現在の状況とは程遠く、現在、ハルピン-大連をつなぐ鉄道が建設され、道路は渋滞が起こることが無いといえます。東北には工業、科学技術の基礎が備わっていて、人材条件、人材コスト、土地代どれも有利です。そう遠くない未来には日本の東北に対する思いが実現していると思います。
 
  日本企業の大連投資は最近落ち込んでいますが、今後日本企業が東北三省の北部に向けてビジネスを展開することになれば、大連への日本企業の投資はこれからも増えます。
 
  鶏西市に進出している日系企業(研磨剤)は鶏西市から製品を大連に運ぶコストはインフラ整備、鶏市政府の支援でもはや大きな問題ではないといっておりました。また、同社は大連にも工場を作り、大連と東北内陸部との間で、分業体制を構築しております。今後このような日本企業が増えると思います。要するに大連は日本企業の対東北戦略拠点として一層重要性を増します。
 
  現在中国の投資している日本企業の多くは組み立てを行う企業が多くその部品等はほとんどが日本からのものを使っているので相応のコスト増加につながる。コスト削減の観点から、日本部品メーカーの誘致は大連でだけでなく、東北各都市政府の重点投資政策の一つなっています。四月には長春市の国貿促、瀋陽市虎石開発区委員会、瀋陽経済技術開発区管理委員会、鶏西市政府関係者が深センの中小企業支援センター日技城を訪問しています。ジェトロとしても、東北各都市の産業発展基礎となる日本中小部品メーカーの誘致、支援に協力したいと思います。できれば、日技城のように工場用地、建物の提供だけでなく、日本人専門家による通関、人材確保、販売等さまざなな専門的なサービスを行う支援センターに設立が期待されています。
 
記者:比較的長い期間、日中の分業体制の変化は起こらず、中国の産業価値の低さ、技術や設備・部品の面では日本への依頼が存在し続けると思われますが、日中双方の企業に、チャンスがあるとはおもいますか?
 
藤原弘:日本企業、特に日本中小企業はコストが高く、経営危機に面しており、資金と技術を持つ日本の中小企業にとっては必要なチャンスであり、同時に中国の中小企業は技術と資金が不足していて、豊富な労働力と大きなマーケットを供えていることから、互いに協力すれば双方の悪い部分を補え、発展の見込みが大きくなると考えます。我々はこのようなチャンスを提供しなくてはいけないと思います。
 
  日中両国の中小企業同士のビジネスアライアンスの促進こそ安定した日中経済交流の礎石となると確信しております。
 
記者:大連の改革開放にあたり、特に日系企業の大連への投資は、日本貿易振興機構大連代表所は大きく貢献しました。今後の経済貿易活動の中でも日本貿易振興機構大連代表所は同じような役割を果たすべきたと思いますか?
 
藤原弘:我々はずっと日本から大連への投資に関する情報の提供を主とし、同時に中国企業へも日本の情報を提供してきました。我々大連代表所が支援した大連恒新精密鋳型製造有限会社は先日日本の名古屋に子会社を開き、日本経済界の注目を集めています
 
記者:大連で生活を始めて9ヶ月、大連にはどのような印象をお持ちですか?
 
藤原弘:私は今まで香港で5年間仕事をしてきました。私個人は大連には香港と同じにおいを感じます。大連は気候、環境共にすばらしく、よく夜中に大連湾へ散歩に行きますが、その綺麗さにいつも心打たれます。大連の海産物もおいしく、とても好きです。大連はビジネス環境も良く、大連人の日本語能力の高さだけでなく、英語、韓国語を扱える人も多くいることに驚きました。強いて悪い点を述べるとしたら、少し込み合った交通と日本人が住むのに適したマンションが少ないことです。私の想像していた大連よりも実際は更に良く、とても好きです。大連の将来は無限大だと思えます。
 
 
略歴
藤原 弘  生年月日  昭和22年11月14日
生年月日昭和22年11月12日
1970年3月           関西大学法学部卒業
1970年4月            日本貿易振興会入会
1990年10月~1995年3月     日本貿易振興会香港センター次長
2003年4月~2003年9月30日   日本貿易振興会経済情報部主任調査研究員
2003年10月1日~12月31日   日本貿易振興機構経済分析部主任調査研究員
2007年7月5日~        日本貿易振興機構大連事務所所長
 
主な著書
1、《再生を賭ける欧州産業》
2、《華南への企業進出―昨日 今日 明日》
3、《香港に暮らす》
4、《アジアの財閥と業界地図》
5、《近年の両岸情勢》
6、 中国年鑑2000「変わる両岸経済」
7、《東アジア国際分業と中国》
8、《拡大する両岸ビジネス》
9、《中国進出企業の工場管理実務・実例集》
10、《中国の内陸部における日系中小企業の経済実態調査》
11、《日中経済交流2006年―構造調整時代の関係構築を》
 
 

 

责编: 李艳君     来源: 大连天健网

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